電子ピアノの利点と欠点


ピアノを始めるには、どうしても初期費用がかかります。
当教室でも、電子ピアノでも良いので、必ず88鍵ある物のご用意をお願いしています。

もちろんアップライトかグランドピアノの方が良いに決まっているのですが、予算や住宅事情や練習時間(特に大人の方)等を考えると、「何が何でも本物を」というわけにはいきません。
(あ、音楽学校進学・コンクール出場をしたい方は、「最低でもアップライト」です。そうでないと付いて行けません。)

今は電子ピアノがあるので、(昔に比べて)初期費用が低く抑えられて習いやすくなりました。
とはいえ、電子ピアノはどんなにハイレベルの物を使っても、“本物を真似た”感は否めません。
材料が違うし、音の出る仕組みも音が出る場所も本物のピアノとは全く違うからです。

メーカーや機種によっては、鍵盤がスカスカだったり、音があまりにも酷かったりします。
まぁ、ここに値段の差が出ているのですが…差は他にもありますが。

初めてピアノに触る方はその辺りを知りません。
触った事がないから、良いも悪いも分からない。当たり前ですね。

生徒さんの中にも、「初めてだし分からないから安い物で…」と、ものすご~くビックリ価格なものを買ってしまい、すぐに後悔して買い換えた方もいました。
レッスンを始めてみると、案外すぐに善し悪しが分かるのです。
それではかえって損ですね(TωT;)

…と書くと、電子ピアノが悪い物のように思えてしまいますが、必ずしもそうではありません。
利点もあります。主な利点と欠点は以下のとおり。上が利点、下が欠点です。

・音の問題

電子ピアノは音響機器と同じようにボリュームの調節ができます。
殆どの機種でヘッドフォンが使えます。
そのため、練習場所と時間の制限が少ないのが利点です。

ただし、打鍵音(鍵盤を押さえた際に出るボコボコ音)とペダルを踏む音はどうにもなりません…かなり響きます。
テーブルなどで指をバタバタさせるだけでも音が出ますね。それのもっと大きな音です。
集合住宅で壁が薄い場合、下の階や両隣の部屋に振動で伝わる事があります。

・メンテナンス

電子ピアノは基本的にメンテナンスはいりません。調律は必要ありません。

練習するときは少額ですが電気代がかかります。
それから壊れたら買い換えです。寿命は一般的な家電と同じくらいです。
  (ちなみにキャンペーン中でもない限り、下取りはありません。通電したら査定ゼロ。
  どうしてもお金に変えたい方はオークションかリサイクルショップへ。)
部品が流通している間は修理可能ですが、一定年数が経過すると部品の製造も終わります。

・値段の安さ

メーカーと機種のグレードによってピンキリですが、中古のアップライトに比べても安いです(一部モデル除く)。

あまりに安すぎるものは色々とマズイです。正直言って練習になりません。
鍵盤スカスカで音も貧弱、譜面立てがダメダメで楽譜がすぐに落ちたり(譜面台を別に買ったなんて話も…)。
椅子とヘッドフォンが別売りな物もあります。

・音色の多様さ

ピアノ以外の楽器の音が出ます。機種のグレードによって数は違いますが、低モデルでも20種類ぐらいは出るのかな?
たとえば、バロック時代の曲を弾く時にチェンバロの音やオルガンの音で弾くと、当時の様子が味わえます。
その他にも曲によってはマリンバやビブラフォン系の音にして高音域で弾くと、オルゴールの様な雰囲気が楽しめます。

この点で欠点はありません。むしろ、本物のピアノより良い点です。遊べます。

・その他

殆どのモデルに録音機能が付いているので、自分で弾いたものを録音してチェックできます。
メトロノームも付いているので、別に買う必要はありません。
いずれも、本物のピアノにはない機能です。

買う前に相談して下さった方にはコスパの良いお勧め機種を教え、楽器店の紹介もしているので失敗はないです…たぶん。
私も電子ピアノを持っているので、その辺りは大体分かります。

何を買えばよいのか、選ぶポイントが分からないという方は、お店の人や講師に相談しましょう。
値段だけで決めない方が損をしません。

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