実は、20年以上ほったらかしにしている宿題があります(え゛!?
当時楽譜を買って、ちょっと譜読みしたんですよ。でも…できる気がしなかった💦
その曲は、リストの“伝説”です。
リストの“伝説”とは
1861年~63年作曲、1865年(同年に僧籍を得た)に本人による初演。1866年に出版。2曲で構成された組曲です。
どちらも聖人・フランチェスコの逸話が題材ですが、第1曲と第2曲のフランチェスコは別人で、生きていた時代も全く違います。
第1曲・小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
フランチェスコが小鳥たちに説教を始めると、小鳥たちは聞き入った。彼が十字を切ると、小鳥たちはそれに従って四方に飛び去った…という逸話が題材。
終始、小鳥のさえずりのような、高音のトリルやトレモロが満載。曲の中盤で、聖フランチェスコの説教がレチタティーボ(オペラなどで、セリフを話すように歌うこと)で出てくる。
第2曲・波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ
みすぼらしい格好が理由で、メッシーナ海峡に舟を出すことを拒否されたフランチェスコが、海の上を歩いて渡ったという逸話が題材。
第1曲と変わって低音域での半音階・アルペジオ・トレモロなど技巧的な部分(それらが波の描写かな?)の連続で、メロディもリスト節全開。
リストの晩年は、宗教曲やキリスト教を題材にした作品を多く作曲しています。自身もカトリック信者で、僧籍にも入っています。
20年越しの宿題!難曲で悪戦苦闘中
宿題を出された当時は若かったし、世界観がまったく理解できず放置しちゃいました。
先生、申し訳ありません!
放置した宿題のことはずっと引っかかっていて、体力的にも早くやった方がいい…と取り掛かり始めました。
20年経ってもやっぱり理解できなかったので、ギリシャ神話(たぶん“伝説”とは直接の関係はない)を読んでみたり、宗教に関する本もいくつか読んでみたりしました。美術館には宗教画もたくさんありますね。
でもやっぱり、宗教や信仰は理解不能で(ヲイ!
アレクサンダー・テクニークを習っているおかげで、20年前よりは(技術的に)弾けるようになっているのですが、だからと言ってそう簡単に弾ける曲ではありません。

それでもコツコツと練習をしていますが、第1曲の100~101小節の所がどうにもうまくいかない。小鳥がさえずるどころか、息も絶え絶え…💦
あーでもない、こーでもないと四苦八苦・五里霧中・試行錯誤する日々でした。
生徒さんへのレッスンが、解決の糸口に!
そうしたら、突然に解決の糸口が!✨
きっかけは、月曜日にレッスンに来られた大人の生徒さん。
今レッスン中の曲で、“とある条件下”の所が弾きづらそうでした。そこでためしに「2の指(人差し指)」を少し伸ばして弾くようにアドバイス。
そうしたら、良い感じになりました♪
☀️☀️☀️🐓☀️☀️☀️
一夜明けて今日(火曜日)。自分の練習💪
“とある条件下”って、自分も当てはまってるんじゃ💡…と試したところ、良い感じになりました✨


まだぎこちないけど、体にもっと馴染めばスルッと弾けるようになるかな?
明日以降もやってみて、ダメならまた違う方法を探します🔍
昨日生徒さんに言ったことが、そっくり自分に返ってきました💦
まぁ、自分の事はよく見えていないものなのですよ😅
生徒さんからの気づきに感謝を!
時々、生徒さんへのレッスンからヒントをいただく事があります。それは、自分に対してだったり、他の生徒さんに向けてだったり。
生徒さんのおかげで、問題のひとつが解決できそうです。ありがとうございました🙏🙏🙏
また次回お待ちしております♪
おわりに
とは言え、まだ問題の一つが解決しそうというだけで、完成にはまだまだ遠いです。地道に練習を続けるのみです。
この解決方法は、だれにでも万能というわけではありません。手の大きさ・指の長さ・体の状態・座り方や癖等々、個人差があります。同じ曲でも、他の生徒さんへのアドバイスは、違うものになると思います。
レッスンでは生徒さん方の弾き方の状態を見ながら、できるだけ楽に、かつ美しく思いどおりに弾けるような体の使い方を追求しています。
経験者の方にとってはもしかしたら、これまで受けていたレッスンとは真逆のアドバイスかも知れません。
どちらが良い・悪いではなく、そういうやり方や考え方もあるんだと参考にしていただければと思います。
練習に行き詰まっている方、セカンドオピニオン的に意見が欲しい方、一度体験レッスンはいかがですか?
