ピアノが「勉強」や「習い事」で終わらないためのヒント

講師のひとりごと

レッスン曲しか弾かない生徒さんたち

最近、ふと気づいたことがあります。それは、「レッスンで出された宿題曲しか弾いていない」生徒さんが、想像以上に多いということ。

ピアノ=勉強???

もちろん、宿題曲をていねいに練習することは、とても大切です。でも、それだけになってしまうとピアノがただの“勉強”になり、つまらなくなってしまうかもしれません。

「宿題だから練習する」以外に、「好きな曲」や「弾きたい曲」はありますか?
(難しいとか簡単とか、弾ける弾けないは関係ありません。)

「好きな曲」を楽しむ生徒さんたち

一方で、自分の好きな曲を、(宿題とは別に)遊びで楽しく弾いている生徒さんもいます。
最近人気のアニメやドラマの主題歌、レッスン曲よりも難しいクラシックなど…ジャンルはさまざま。

楽譜を買ってくる子もいれば、耳で覚えて弾いてくる子もいます。

分からないところがあると、レッスン中に聞いてくれることも。
そんな姿に、音楽って本来こうやって楽しむものだったな、と改めて気づかされます。

「自由に弾く時間」が、奪われてしまうことも

ときどき、こんな声も耳にします。

「そんなことより、宿題の曲を練習しなさい」
「好きな曲を弾くのは、練習が終わってからね」

これって、「ゲームばかりしないで、勉強しなさい」という言葉とちょっと似ていませんか?

本来、音楽はもっと自由で、もっと遊びの要素があっていいもの。「楽しいから」「好きだから」…そんな気持ちがあるからこそ、練習にも前向きになれるのです。

宿題曲は、いわば“基本練習”とか“素振り”。今のレベルに合っていて学習効果は高いけれど、つまらないことも多いです。
遊びで弾く曲は“応用・実践”とか“試合”と、そう考えてはどうでしょうか?


ピアノの正解はひとつじゃない

もちろん、「宿題をやらないで好きなことばかり」というのは困ります。でも、せっかく習っているのに「課題曲だけ練習」、「宿題だから練習」になってしまうのも、もったいないですね。

ピアノに限らず、何ごとも“バランス”が大切です。遊びの中にも学びがあり、学びの中にも楽しさがある。そんな音楽との付き合い方ができたら、きっと長く続けられるし、より深く楽しめるはずです。

今は楽譜が簡単に手に入ります

アニメや映画などの話題曲は、初級者向け~上級者向けまで幅広い難易度のアレンジ楽譜が出ています。
楽譜は“ぷりんと楽譜”などのサイトで、1曲だけのダウンロード購入もできます。

ダウンロード購入なら、お家にプリンターがあればすぐに手に入ります。プリンターがなくても、コンビニでプリントできます。
出力しなくてもタブレットがあれば、楽譜の代わりにできます。

また、“月刊ピアノ”などの雑誌や、楽譜集などもあります。人気アーティストや話題曲ほど、すぐに出版されます(その代わり絶版が早いことも)。

楽譜が手に入らなくても楽しめます

楽譜が手に入らなければ、耳コピという手もあります。
耳コピとは「耳コピー」と言って、耳で聞いて覚えた曲を演奏することです。これは、耳を鍛えるうえで絶大な効果があります。

耳コピした音を書けば、楽譜を書く練習にもなります。タブレットやパソコンで楽譜作成アプリ使えれば、デバイスの操作も覚えられます。

当教室で使っている「ソルフェージュドリル」の内容(聴音・楽譜書き・和音付けなど)が、全て実践できます。
むしろ、ドリルよりはるかに勉強になります。

おわりに:ピアノが「勉強」だけで終わらないために

「この曲弾いてみたい!」というのがあれば、ぜひ応援してあげてください。楽譜があってもなくても大丈夫。

楽譜が手に入らないこともあります。そんな時は耳で覚えたってOK!耳の訓練(聴音)には最高の練習になります。
当教室では、それができるようなレッスンをしているつもりです。

遊びで弾く曲だから、1曲を通して弾かずとも「好きな部分だけ弾く」のもアリでしょう。もし分からないところがあれば、遠慮なくレッスンで聞いてくださいね。

“宿題”だけじゃないピアノの世界を、一緒に楽しんでいきましょう♪

↑生成AIに作ってもらった、私のアバター。ちょっと美化しすぎwww

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