
久しぶりにYouTubeショート動画【ワンポイント楽典】を公開しました。第23弾となる今回は「拍子記号って何?」です。
まずはショート動画をどうぞ!動画に載せていない詳しい解説を下に書きます。
BGMは生徒さんの演奏です。弾いてくれてありがとう!またお願いします。
演奏曲:ギロック作曲「新しいローラースケート」※短い曲のため、繰り返して弾いています
拍子記号とは
☝️拍子記号とは、楽譜のはじめに書いてある「分数のような数字」です。 読み方も分数のように読みます。

曲の途中で拍子が変わる事もあります。拍子が変わる直前に、新たに拍子記号を表示します。
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拍子記号の「下の数字」が表しているもの
下の数字は「1拍に数える音符の種類」を表します。下の写真は4ですね。4は四分音符のことです。他に2・8・16・32・64があります。それぞれ、2分音符・8分音符・16分音符・32分音符・64分音符のことです。これら以外の数字が来ることはありません。

例:下の数字が4のときの、音符や休符の長さ
下の数字が4の場合、音符の長さは以下のとおり。
・4分音符が1拍
・2分音符が2拍
・付点2分音符が3拍
・全音符が4拍
はた付き音符の長さ
・八分音符ひとつが1/2拍(ふたつで1拍)
・十六分音符ひとつ1/4拍(4つで1拍)
・32分音符ひとつ1/8拍(8つで1拍)
・64分音符ひとつ1/16(16個で1拍)
付点・複付点・休符の長さ
・付点の音符は、付点のついていない音符の1.5倍の長さ
・複付点の音符(付点がふたつ付いた音符)は1.75倍
・休符は音符と同じ長さの休み(=音を出さない状態)
…となります。
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拍子記号の「上の数字」が表しているもの
上の数字は「何拍子か」を示しています。下の写真は、3なので「3拍子」です。 上の数字は特に決まりはありませんが、多いのは2、3、4、6です。

下の写真は4/4拍子です。「4分音符を1拍と数えて、4拍子」という意味になります。
習い始めたばかりの小さいお子さんの場合、「たん(四分音符)が4つずつ」と言えば、理解してもらえます。
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数字以外の拍子記号もある
拍子記号には、Cのような記号も2種類あります。これらの記号は、習い始めて比較的早い段階で出てきます。
この写真↓は、4/4拍子です。

これ↓は、2/2拍子。Cに縦線が入ります。
・2分音符を1拍と数える
・4分音符は1/2拍
・8分音符ひとつが1/4拍(4つで1拍)
・全音符が2拍
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余談:珍しい拍子記号
この曲はシューベルトの即興曲(Op.90-3)です。4/2拍子(2分音符を1拍として、4拍子)なのですが、数字ではなくC(縦線入り)をふたつ並べています。

時々ある勘違い
読み方は分数のように読みますが、「約分」はできません。時々、約分を覚えたばかりの小学生が間違えます💦しかし、分数とは意味がまったく違います。
2/4拍子=1/2拍子ではありませんよ!
でも、学校で習った事をレッスンで思い出せるとは、しっかり勉強している証拠だと思います。この機会に、拍子記号のことも知ってくださいね。